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日本には「千畳敷」と名の付く場所が10か所以上あり、そのどれもが景勝地となっている。羅列しよう。
・千畳敷カール(長野県)
・千畳敷(和歌山県)
・千畳敷(山口県)
・千畳敷(青森県)
・千畳敷(群馬県)
・千畳敷(北海道)
・千畳敷(もうめんどくさい)
そんな千畳敷だが、伊豆の奥にも「千畳敷」がある。ここの千畳敷は秘境だ。
少々険しく細い道を登らなければならないが、それがイイのだよ。かんたんには辿り着かないので一層秘境感がある。
では、ここの千畳敷とは何ぞやと言えば、室岩洞と似ている成り立ちの地層を見ることができる。(成り立ちついては室岩洞の「太平洋からやってきた」参照)
室岩洞と違う点は、ここは開けた場所であり、絶景なのである。
(REPORTに続く)
※REPORT内の画像は全てクリックで拡大します (別ウインドウで開きます)
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荒れた小路を通り過ぎると、そこはすでに千畳敷の一部。
手すりなのか鎖の柵なのかわからんが、安全装置はここで無くなる。
落ちたら大変なことになる。気を引き締めて千畳敷の散策だ。
奇抜な景観である。
落ちている巨大な岩が、何とも言えない模様だ。天然アート。
海のほうを見ると、なかなかの迫力。東尋坊に近い雰囲気。
千畳敷は、かなり奥のほうまで続いている。もちろん奥まで歩く。
巨大な岩たちがごろごろしている。
その巨大な岩は、どう見ても安定してないように見える。
ちょっとの刺激でゴロンと動きそう。
この辺りは千畳敷の景観よりも岩が気になる。よく落ちないな。
この一帯は堆積物で成り立っている土地の上。
横や下をキョロキョロしながら歩くと、そのことが良く理解できる。
周囲には誰いない奇抜な景観の中、秘境感をひしひしと味わう。むふふ。
すげぇ、なんだあれは。
地層の中に、巨大なヒラメのようなものが混じっている。
ネットで調べれば何か分かると思うが、知らないままで良い。
秘境で不思議なものを見つけたワクワクを楽しむのだ。
こんな話は仲間と酒飲んだ時に話すと盛り上がるよ。いくつになってもみんな子供だ。
所々にある四角い穴は、かつてここが伊豆石の採掘場であった名残。
千畳敷はこの辺で終わっている。広く眺めの良い場所であった。
おススメのスポットではあるが、ひとつだけ気をつけていただきたい。
ここはあまり標高が高くない。そして海と千畳敷を隔てる物がない。そのため悪天候の際はダイレクトに海の攻撃を受ける。
命を懸けてまで行く場所なんてどこにも無いからね。安全に遊ぼう。