日本には「千畳敷」と名の付く場所が10か所以上あり、そのどれもが景勝地となっている。羅列しよう。
・千畳敷カール(長野県)
・千畳敷(和歌山県)
・千畳敷(山口県)
・千畳敷(青森県)
・千畳敷(群馬県)
・千畳敷(北海道)
・千畳敷(もうめんどくさい)
そんな千畳敷だが、伊豆の奥にも「千畳敷」がある。ここの千畳敷は秘境だ。
少々険しく細い道を登らなければならないが、それがイイのだよ。かんたんには辿り着かないので一層秘境感がある。
では、ここの千畳敷とは何ぞやと言えば、室岩洞と似ている成り立ちの地層を見ることができる。(成り立ちついては室岩洞の「太平洋からやってきた」参照)
室岩洞と違う点は、ここは開けた場所であり、絶景なのである。
(REPORTに続く)
※REPORT内の画像は全てクリックで拡大します (別ウインドウで開きます)
伊豆千畳敷のエントランスは入間港。ここは伊豆半島の最深部。静かな港だ。
整然と区画された駐車スペースがあり、トイレもある。
駐車スペースには案内板が立っている。案内板には詳細なコースタイムなどが書いてあり、表題は「南伊豆歩道」となっている。
そうか、トレッキングコースが整備されているのか。
どうやら千畳敷へ行く道は、トレッキングコースの中に組み込まれているようだ。
駐車車両は数台あるが誰も居ない。そんな貸切状態の港から千畳敷に向けて出発する。
いきなり獣道のような道になる。
虫が飛んでいない時期でよかった。
丸太が敷設された登り坂を進む。
結構しっかりめのトレッキングコース。少々息が切れる。
所々で海が望める。頑張って歩いているご褒美。
傾斜がきつい。右へフラつくと危ないことになる。
突然現れた舗装路。
ここにはトレッキング目的で来たのではないので、歩きやすい舗装路はありがたい。
舗装路でも荒れ具合がちょうど良い。秘境へ続く道っぽさがある。
あと300mで千畳敷。
獣道が復活。ここからは下りが続く。
左へフラつくと危ないことになる。
ここは管理されまくった過保護な景勝地ではない。これでイイのだ。
埋め込まれた丸太階段が左側へ誘う。落ちてはいけない左側へ誘う。さらに、なぜかガイドのロープがここで途切れている。
でもこれでいいのだ。ここは管理されまくった過保護な景勝地ではない。
ウッキウキな気分でどんどん進む。千畳敷はもうすぐだ。
【 後編へ続く 】