赤石山脈の中央から多少ずれている、赤石山脈の前衛峰。
池の茶屋登山口の標高が1861mであるため、2052mの頂上までの距離は短い。
たび登山には最適の山。早い人であれば30分少々で登ってしまうだろう。
そのため櫛形山を過ぎて、その奥の「アヤメ平」と名の付く標高1900mの湿地草原を目指す人が多い。
アヤメ平まで行っても片道120分は掛からない(と思う)ので、行けばよかったと後悔している。
今回はスケジュールの都合で前泊をしなかった。
自宅出発は深夜3時。
深夜の首都高→中央道→一般道はとても走りやすく、快適な移動となった。
そして、狭く暗い山奥の林道を走行していると、徐々に夜が明けてきた。
(REPORTに続く)
複雑に入り組んだ真っ暗な林道を走る。この雰囲気は嫌いじゃない。
そのうちに夜が明けてきた。
上空は夜、地平は朝。夜と朝の間に富士山。
池の茶屋登山口駐車場に到着。一番乗りだ。
櫛形山周辺には、様々なトレッキングコースがある。
6時55分、登山開始。
晩秋のためかなり冷え込んでいる。
この登山道にはフェンスが張り巡らされており、複数のゲートがある。
鹿による食害を防ぐためだ。
通過のたびに開錠と施錠を繰り返す。
鬱蒼とした登山道を歩いていたが、やっと陽の光が当る場所に出た。
ベンチがあるが、まだ疲れていないので通過する。
帰りに一服させていただこう。
眺望のあまりない樹林帯の中を進む。
山歩きと言うより、ひたすら高度を稼ぐ作業。
ずいぶん登ったな。
そろそろ景色が良好になってきた。
太陽と同じ目線になった。眩しい。
数分後、前方にあった太陽が背後に周る。
俺と太陽の位置関係がイマイチわからん。
ちなみに俺の手は小さくてプニプニしている。
ややこしいから落ち着いて読んでいただきたい。
ここが標高2052mの櫛形山最高地点だ。「奥仙重」と言う。
しかし櫛形山の山頂は、これより少々先にある。
つまり最高地点と山頂が違う。
山をウロウロ歩くのが好きなだけなので、何でもいいけど。
かんたんマップ参照 ※別ウインドウで開きます
この辺りだったと思うが、左方向で犬より大きい生き物が動きまわっていた。
道迷いしたらコイツと戦わなきゃいかんので、ナビで確認しながら進む。
お互いのためだ。
一応、催涙スプレーはリュックから出しておいた。
素朴な疑問だが、あれだけあったフェンスは意味がないのかね?
標高が上がると、景色もそれなりに豪華になってくる。
俺の前や後ろに行っていた太陽は、今は富士山の後光。
いきなり現れた櫛形山の山頂。あやうく通過しそうになる。
櫛形山山頂。
標高2052m。6時55分登山開始、7時32分登頂。
光の先には富士山がそびえ立つ。
※クリックで拡大(別ウインドウで開きます)
登山口までの林道は狭く険しいが、山頂に立つのはそれほど困難ではない。
見事な雲海。水墨画のような富士山が見みられるので早朝登山がオススメだ。
まだ朝の8時前、今日も一日たっぷり遊べるぞ。
疲れたら秘密基地で寝りゃいいだけだもんね。
(おしまい)
山系 | 赤石山脈 |
のぼった山 | 櫛形山 |
標高 | 2052m |
登山口 | 池ノ茶屋登山口 |
登山口の標高 | 1861m |
登山口への道 | 舗装路・超狭い |
登山口駐車場 | あり・約20台 |
登山口トイレ | あり |
コース内トイレ | なし |
(避難)小屋 | なし |
のぼりタイム | 50分 |
くだりタイム | 35分 |
たび登山 楽々度 | (苦) 1 2 3 4 5 (楽) |
たび登山 絶景度 | (低) 1 2 3 4 5 (高) |