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ダムおたく以外はダムの話に興味ないだろう。気絶するくらいつまんないよな。
うちのカミさんにダムカードを見せびらかせても、「そうだねーよかったねー」と無表情で言われる。俺は犬か。エサくれよ。
俺もダム自体に興味は無いが、巨大建造物の仕組みには興味がある。
ダムと言えば一般的に灰色で直線のアレを想像するが、このダムは違う。
湯田ダムは全国に12基しかない珍しい「重力式アーチダム」。アーチ型をしている。
ものすごい水圧を押し返しているような形状であるが、その水圧はダムの自重とダムの両岸の岩盤部分で受け止めている。
同じような形状に「アーチ式コンクリートダム」がある。このダムはコンクリートの使用量が少なく、コストを抑えられるメリットがある半面、両岸に強固な岩盤層が必要となる。
湯田ダムは普通の「アーチ式コンクリートダム」にする予定であったが、岩盤の強度不足が発覚し、ダムの自重により水圧を分散できる「重力式アーチダム」に変更された。
建設に際し、技術的な問題以外にも住民の方々と話し合いなど様々な課題があったが、それを経て現在、治水・利水・発電としての機能を発揮している。
ダム湖は錦秋湖。
担当省庁や自治体が錦秋湖の環境整備に邁進し、様々な整備事業を行っている。
ソトアソビ環境は期待がもてそうだ。
錦秋湖にはもう一つ、ダムカード配布ダムの「湯田貯砂ダム」があり、湯田ダムとセットで来訪することが望ましい。
今回は時間の都合で湯田貯砂ダムを訪れなかったため、ダム湖のソトアソビ環境レポートは持ち越し。最低でもお茶ダムには認定できるだろう。
次回の来訪が楽しみなのだ。
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